今春は品群の課題に合わせた取り組みで数量アップを狙う、伊藤ハム米久ホールディングスの家庭用商品。有望カテゴリーやブランドへの積極投資とともに、苦戦が続く調理加工食品の数量回復に取り組む構えだ。
「生活者にはもはやコスパ・タイパは当たり前。ただ名目賃金の上昇や米価高騰の一巡などもあり、一番きつかった頃よりは(節約志向が)緩和してくるのではないか」(マーケティング部 青木純一部長=上写真㊧から2人目)とみて、コスパ・タイパだけではない「+α」の提案に力を入れた。お金や手間など多少の代償を伴っても、納得いく価値を得たいとの意識に照準を合わせる。

伊藤ハムでは、主力ウインナー「The GRANDアルトバイエルン」のブランド名を12年ぶりに「アルトバイエルン」に戻した。モニター調査でも、旧名で認識している人が8割以上だったという。
中味も改良。熟成による肉の旨みはそのままに、塩味をやや強調するなど味を調整。最高の味覚バランスを目指して刷新した。
米久では、新規性のある商品を重点強化。
「これまでは味や規格の変更が中心で、新規性が不足していた。原点に立ち返って、独自の視点で新しいもの、手間ひまかけたおいしいものの開発にチャレンジした」(商品企画室 服部剛弘室長=同㊧)。

その一つが「チャンプルーポーク」(172g)。人気の缶詰ランチョンミートが価格高騰で手に取りづらくなっていることから、参考価格250円と買いやすい価格帯のチルド品を提案。ハムやベーコンに並ぶ新たなカテゴリーとして需要創造に挑戦する。
今春は新商品とリニューアル品合わせ、伊藤ハム121品、米久16品、計137品を発売する。
