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流通・飲食「明日(みらい)の流通をつくる」 三井物産流通グループ サステナビリティ経営の取り組み(上)

「明日(みらい)の流通をつくる」 三井物産流通グループ サステナビリティ経営の取り組み(上)

AIで需要予測の精度向上 環境対応容器の開発加速

 三井物産流通グループは「明日(みらい)の流通をつくる」をミッションに掲げ、サステナビリティ経営の取り組みを加速させている。AIを活用した需要予測の精度向上や物流最適化によるCO2排出削減、環境配慮型プラスチックを使用した容器包装の提案など、同社の事業そのものがサステナビリティに直結しているという確固たる決意のもと、持続可能な社会の実現に貢献するべく、グループの機能強化を進めている。統合2年目を迎え、新たなシナジー創出に向けた同社の取り組みをまとめた。

 三井物産流通ホールディングス、三井食品、ベンダーサービス、リテールシステムサービス、物産ロジスティクスソリューションズの5社が合併し、24年4月に誕生した三井物産流通グループ(以下、MRG)。旧事業会社が有する機能を融合し、従来の食品卸売業の枠を超え、川上の原料調達から包装資材、物流まで幅広い領域をカバーする新たな中間流通企業を目指している。

 MRGでは「明日(みらい)の流通をつくる」をミッションとして、サステナビリティ経営を推進。環境・社会・人財・インテグリティの4分野で重要課題(マテリアリティ)を特定し、それぞれの分野で課題解決に向けた具体的な取り組みを進めている。

 例えば、環境分野では、「環境と調和する流通をつくる」をマテリアリティに設定し、物流効率化によるCO2削減や環境負荷の低減、食品ロス・廃棄物の削減、環境に配慮した製品の開発・活用を推進している。

 特に注力しているのは、AIを活用した需要予測精度の向上だ。過去の膨大な発注データと天気・気温、ロケーションなどの変動をAIが分析し需要予測の精度を高めることで、原材料や容器包装資材の在庫やロスを削減。多品種・高頻度の商品改廃に対応した需要予測・需給管理のシステムを構築し、サプライチェーン全体のムリ・ムダ・ムラの削減につなげている。

 MRGの強みの一つが、フード&パッケージングユニットだ。約60人のデザイナーを擁し、包装資材の調達から開発、パッケージデザイン、PB製品の物流・在庫管理まで一気通貫で対応できる体制を整えている。ここでは、得意先の要望に応じた包装資材の提案にとどまらず、サプライヤー・ユーザーと協働し、環境配慮型パッケージの開発・普及を推進。容器包装の減量化、環境にやさしいリサイクル・バイオマスPETや各種バリアフィルム、森林認証紙資材の活用により、プラスチック使用量の削減やCO2排出量の削減に貢献している。

 また得意先と協働で、納品時間の見直しによる店舗配送車両の削減や積載率向上、荷待ち削減の取り組みを推進。セブン-イレブン・ジャパンとの取り組みでは、使用済食用油から作られるバイオ燃料を活用した店頭配送や、水素トラックやEVトラックの導入、自動運転トラックの実証実験を通じてカーボンニュートラルの実現に向けた流通インフラ網の構築に尽力している。(つづく)

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