2026年は高輪ゲートウェイにラボラトリー新店舗開業
直営店事業を手掛ける小川珈琲クリエイツは、直営店で売上げや利益だけを追求するのではなく、小川珈琲ブランドを一層向上させる役割も担うものとして実験的な店舗としての「OGAWA COFFEE LABORATORY」とエシカルコーヒーを軸にした二本柱で店舗を運営していく。
直営店の運営について、小川珈琲クリエイツの社長を兼任する小川珈琲の宇田吉範社長/CEOは2025年11月19日、取材に応じ「京都の企業として、お客様のことをしっかり理解し、常に心地よく過ごしていただける接客を今も心がけている」と語る。
柱の1つ「OGAWA COFFEE LABORATORY」では体験を重視する。
「人は初めて体験したときに感動するのだと思う。高級料理も何度か食すと、最初に食したときの感動は得られない。社会がどんどん豊かになっていく中で、おいしいものを提供し続けたとしても満足度や幸福感は弱まっていくと考えた。おいしいコーヒーの提供は大前提だが、コーヒー体験を提供したいと考えOGAWA COFFEE LABORATORYをオープンした」と説明する。

OGAWA COFFEE LABORATORYは現在、桜新町店(東京都世田谷区)、下北沢店(同)、麻布台店(東京都港区)の3店舗を展開し、2026年3月28日にニュウマン高輪MIMURE(ミムレ) 2階に4店舗目となるOGAWA COFFEE LABORATORY高輪(同)をオープンする。
既存のラボラトリーでは、それぞれの店舗で異なる、暮らしを豊かにするための実験を行っている。
「桜新町店ではバリスタがお客様とコミュニケーションして常時25種類のコーヒーからお客様のお好みのコーヒーをお届けしている。コロナ禍を経て家庭でコーヒーを淹れる方が増えたのを受けて開設したのが下北沢店。ここでは抽出体験として、バリスタがレクチャーしながらお客様が自身でコーヒーを淹れることができる。麻布台店では、ブレンドの作成やお客様の好みに合わせた焙煎が体験できる」と述べる。
高輪店では12のラボラトリーがつながる広大なフードマーケットを展開する。
コーヒーのみならず、スイーツ、ベーカリー、オープンキッチン、カフェバー、ジェラート、ショコラトリー、ライブラリー、デリカデッセン、ピッツェリア、ブリュワリー、ワインバー、グロッサリーマーケットといった日常の暮らしに寄り添う多様なカテゴリーを揃える。
オープンキッチンでは、来店客一人ひとりの体調に合わせたパーソナライズメニューの提案も予定。「心身の健康と幸せに寄り添う場所にしていく」という。

もうひとつの柱は、京都の台所として知られる錦市場(京都市中京区)からほど近い場所にある京町屋を改装して22年2月に開業した「小川珈琲 堺町錦店」。
コーヒーは有機JAS認証や国際フェアトレード認証をはじめとするエシカルコーヒー「GRANCA(グランカ)」のみを用意。日本の喫茶文化を象徴するネルドリップで提供している。
今後、このエシカルコーヒーを発信する業態を多店舗化していく。
「我々の一番の強みであるエシカルコーヒーの専門店を多店舗展開することで、普通に飲んでおいしいと思うコーヒーがエシカルコーヒーであることを日常にしていきたい」と意欲をのぞかせる。
