日本即席食品工業協会(井田純一郎理事長)は11月30日、24回目を迎えた「インスタントラーメン小学生レシピコンクール全国大会」を東京・服部栄養専門学校で開催した。当日は応募総数1万382作品(206校)から全国6地区の代表に選ばれた12人が集結。即席麺を使ったオリジナル料理づくりに腕を振るった。
テーマは「食育」。身近なインスタントラーメンを素材に子どもたち(対象=小学4~6年生)が材料・調理法・栄養バランス・盛り付けなどを自ら考え、調理することで、家族や友人らと食について話し合う機会を提供することを目的としている。後援は文部科学省、農林水産省、日本栄養士会。
全国大会では、出場者が「地元素材」「防災」「SDGs」「時短」などをキーワードに考案した栄養満点のメニューを次々に調理。自分で捕獲したカニや祖父が育てた野菜を持ち込むなど気合十分の参加者も多かった。
審査は5人で実施。審査員長を務めた協会の山﨑美明食育推進委員長をはじめ農林水産省大臣官房新事業・食品産業部の武田浩司食品製造課課長補佐、日本栄養士会の下浦佳之専務理事、山形大学の大森桂副学長・学術研究院教授、服部栄養専門学校の古本美栄栄養士科教授が完成したオリジナルラーメンを次々に試食した。

その結果、農林水産大臣賞は「葉しょうがdeポークジンジャー」(中村瑠里さん/静岡・静岡市立東豊田小6年)に決定。地元の葉しょうがを使った体も心もポカポカと温まるおいしさが評価の決め手となった。文部科学大臣賞には「ピリ辛豆乳ラーメン」(川瀬乃愛さん/愛知・名古屋市立片平小6年)を選出。ピリ辛でコク深いスープをレンジで時短調理し、おいしく仕上げた。他にも審査員特別賞、インスタントラーメンナビ賞などが選ばれ、それぞれ賞状と副賞(図書カード、インスタントラーメン)が贈られた。
山﨑審査員長が全体を講評。「大勢が見ている前で料理をして緊張したと思う。全国大会の12人は1万超の応募から選ばれた代表者。これからもインスタントラーメンを使った料理に挑戦して欲しい」などと話した。
