味の素AGFは10月単月、インスタントコーヒーを1杯分ずつ個包装したスティックブラック市場でシェアを逆転しトップに浮上した。
インテージSRI+によると、10月、スティックブラック市場の販売金額は前年同月比約58%増、このうちAGFスティックブラックの販売金額は市場の伸びを上回る60%以上の伸びをみせた。
牽引役は「ちょっと贅沢な珈琲店」スティック。「スペシャル・ブレンド」(26本)が一番の売れ筋となっている。

そもそも同社のスティックブラックは外食ユーザーを取り込み販売金額・販売数ともに拡大基調にある中、10月2日に「ちょっと贅沢な珈琲店」スティックで大沢たかおさんを起用した新TVCMを放映開始したことで勢いが加速した。
CM放映開始後の動きについて、11月26日、取材に応じた宇田和紗ファンマーケティング推進部ブランドコミュニケーショングループ兼ニューマネジメントスタイル推進班主任は「狙い通り20代・30代の間口(飲用層)がしっかり広がり、ご愛顧いただいている40代・50代女性の奥行(一人あたりの飲用杯数)もしっかり伸びている」と語る。
9月1日に発売開始した、微粉砕コーヒー豆入りを謳った「マスターのこだわりブレンド」と「プレミアム産地アソート」の新商品2品でも手応えを得る。

「マスターのこだわりブレンド」では、メインターゲットとしていた40-50代の構成比が高く、高級志向を重視するユーザーから好評を博しているという。
「プレミアム産地アソート」も品質を重視するレギュラーコーヒーユーザーや外食ユーザーからの流入が図れているという。
