メイカングループ(静岡県浜松市、小寺仁康社長)は3日、ホテルコンコルド浜松で年末懇親会を開催、主要取引企業など約200名が出席した。
小寺社長は前期(2025年9月期)業績について「自己資本比率は計画より1年早く目標値(20%)に達したが、管理費高を吸収しきれず微減収、微減益となったが、稼ぐ力、運営力は着実に付いてきている。今期は惣菜、菓子の提案も強化し、規模拡大しつつグループ他社に負けない会社にしていく」と挨拶し、協力を呼びかけた。

講演会では、「激変の食品小売市場 成長企業の視点」をテーマに、雪元史章氏(ダイヤモンド・フリードマン社 ダイヤモンド・チェーンストア編集長)が講演。
雪元氏は小売業のトレンドについて「再編」「越境」の2点を挙げ、トライアル、ロピア、バローなど注目企業の取り組みを紹介。今後の食品小売業については「寡占化が進み地域最強レベルしか残れない可能性がある」と指摘した。

講演終了後は、小寺仁太郎・中部メイカングループ代表、取引先代表として佐藤太一・伊藤忠食品東海本部長が挨拶して食事、抽選会が催され、梅森建太郎・味の素静岡営業所長の中締めの挨拶で散会した。
メイカングループ前期業績は売上高1・5%減(203億円)、経常利益20・3%減(1億2200万円)、経常利益率0・6%。今期目標は、売上高0・7%増(204億5千万円)、経常利益0・8%増(1億2300万円)を掲げ、新規得意先との取引拡大、惣菜、菓子の新規提案に取り組んで目標必達を目指す。また地域に根ざし、食文化を守り抜くCLR(コーポレート ローカル、レスポンシビリティ)については引き続き取り組み、地域社会への責任も果たしていく考えだ。


