12 C
Tokyo
12.4 C
Osaka
2025 / 12 / 03 水曜日
ログイン
English
流通・飲食加藤産業 「今までの卸を超える」 加友会で加藤社長
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

加藤産業 「今までの卸を超える」 加友会で加藤社長

 加藤産業の加藤和弥社長は11月26日、神戸市で開かれた「加友会」の席上、今期の方針として「つなぎ」の強化、営業機能の高度化、ロジスティクスの機能強化、海外展開の推進など6つを挙げた。

 これまでも掲げてきた「つなぎ」に関しては、環境変化の中「今までの卸売業を超えることにチャレンジしなければならない」とした上で、「得意先が求めていることの中から一緒にできることを明確にし、成長を支援するソリューションパートナーになりたい」と強調。

 仕入先であるメーカーに対しては「消費環境が変わる中、メーカーも変わっていることを理解し、われわれも変わっていこうとしていることを理解してもらう。その上で新たな取り組みができる」と述べた。

 ロジスティクスについては年明けに「新湘南センター(仮称)」が稼働を予定。中部と関東では新センターの用地を確保した。「マーケットの厚いエリアでは、センターをしっかりと整備する。再配置しながら機械化・システム化を進めたい」とした。

 海外事業の前期営業収益は957億円、連結対象の約60億円を加えると1000億円規模になる。特に700億円を超えるマレーシアは国内ナンバー1のディストリビューターとなり、半島部分をほぼカバーする。「海外事業を成長ドライバーにするにはまだ課題があるが、継続的な成長を目指す」と強調した。

加友会の浦上博史会長
加友会の浦上博史会長

 なお、総会には会員企業の160人、加藤産業から30人が参加。あいさつに立った加友会の浦上博史会長(ハウス食品グループ本社社長)は「今期、加藤産業はさらなる将来への布石として基幹システムの更新、新湘南センターの稼働を予定されている。海外事業は黒字化し、今後収益に大きく貢献すると期待される。これからも不易流行の経営を続け、さらなる発展を祈念する」と語った。

 今回、新会員として共栄製茶(大阪市)が入会。会員数は137社となった。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点