共栄は10月23日、和歌山市の和歌山ビッグ愛で展示会を開いた。メーカー80社が出展し、得意先100社を招いた。会場入口では新商品を中心に各社の“イチ押し”を集め、麺類などの試食も行った。
今回、初出展した三養ジャパンはカップ入りパスタの新ブランド「テングル」を紹介。「麺にひよこ豆を使っており、たんぱく質や食物繊維が入っているのが特徴」(西日本営業所長)という。レンジ調理による簡便さが受け入れられ、関西の主要スーパーにも導入が進んでいる。
キユーピーは「深煎りごまドレッシング」の期間限定品、柚子こしょうをアピールした。「一番人気のドレッシングで、汎用性を訴求したい」(大阪支店)と鍋向けの提案に力を入れた。
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玉置宗克社長に近況などを聞いた。
「大事なのは好奇心を持ち続けること」
夏が長く秋らしさがなくなり、店頭で売れる商品も変わってきている。その中で売上の増えるメーカー、減るメーカーがあり影響が出ている。天候だけでなく、環境や政治など様々な変化によって業界も変わっているが、大事なことは好奇心を持ち続けることだ。
地方問屋は何かあると、ダイレクトに売上・利益に響くので安定が望めない。そのような中でも、扱うものに対し好奇心を持ち続けることが大事。常にメーカーから情報を聞き出し知識を得ることで、得意先に対して売り方を提案し商売につなげることができる。
〇…25年5月期の売上高は前年比103%の29億2000万円。今期は102%で推移しているが利益は厳しい。価格改定を利益改善のきっかけとしなければならない。今展示会の売上(10~11月)は4億7000万円を計画している。



 
                                    