ピザ協議会調べによると、2024年度のピザマーケットは推定末端売上高で2948億円、前年比7.5%減だった。2年連続の前年割れとなったが、昨年から人気の「総菜ピザ」は店舗の自家製を数字に含んでおらず、協議会は「生地を自家製造している総菜売場のピザは少なくとも数十億円規模とみられ、市場は実質3000億円規模と推測」としている。
内訳をみると、正会員メーカーの出荷額は12.3%減。9年連続増加していたが、一部メーカーの生産体制見直し等が影響した。業態別の構成比は市販用が約91%、業務用が約9%となった。これに正会員以外の推計値を加えたメーカートータルの実績は1431億円、前年比8.4%減となる。
「ピザ宅配店および専門店・通販業者・イタリアンレストラン」を合わせたピザの推定売上高は1516億円、6.6%減(メーカー実績との重複分除く)。宅配店の店舗数減少などが影響した。
協議会は「本調査では現在伸びている総菜マーケットの数値を把握し切れていなかったため、来年度以降は反映させたい」とし、「引き続きピザファンへの情報発信を展開する。今年は11月20日『ピザの日』PR事業の新たな企画として、11月11日『チーズの日』に開催される『チーズフェスタ』に参加。チーズ好きの方々においしいチーズとピザについてアピールする」としている。