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加工食品菓子フルタ製菓「新創業」元年 新「チョコエッグ」やカカオ高騰対応の新商品など続々 売上300億円へ邁進

フルタ製菓「新創業」元年 新「チョコエッグ」やカカオ高騰対応の新商品など続々 売上300億円へ邁進

フルタ製菓は8月1日に創業73周年を迎えた。創業80周年に向けて今期(3月期)を「新創業」元年と位置付け、「チョコエッグ」の新シリーズやカカオ高騰に対応した新商品などを続々投入してグループ売上目標300億円の達成を目指していく。

前期売上高は前々期比5%増の262億円。フルタ製菓が232億円、杉本屋製菓が30億円となった。今期売上目標の内訳は、フルタ製菓で268億円、杉本屋製菓が32億円。

8月8日、第59回フルタ会総会・フルタ製菓創業73周年式典であいさつした古田盛彦社長=写真=は「前期の勢いを今期のスタートダッシュに生かして、6本柱それぞれに強い思いを込めて商戦を戦っていきたい。企業の使命は“成長と継続”だと確信する。創業80周年に向けて、これからを新創業と位置付け、全社員一丸になり今まで以上に元気に明るく前進していきたい」と意欲をのぞかせる。

6本柱は、ファミリーチョコレート・ポケット菓子・「チョコエッグ」・焼き菓子の4本柱に業務用チョコレート事業と杉本屋製菓の事業を加えたものを指す。

秋冬、ファミリーチョコレートでは「カカオ高騰に対応した新商品を発売する。より販売しやすい価格帯でご提供できるように工夫を凝らした商品に仕立てた。新商品『生クリームチョコ濃蜜安納芋』も加えて大黒柱であるファミリーチョコレートを強化していく」。

ポケット菓子については、看板商品「セコイヤチョコレート」に磨きをかけ「セコイヤチョコレート」の姉妹品も投入する。

今年発売26年目を迎えた「チョコエッグ」は累計販売数5億個を突破。8月25日には「チョコエッグ」シリーズ累計138弾として「チョコエッグ(星のカービィ)」を新発売する。

さらに、2月に発売開始して想定以上の売れ行きで品薄になった「チョコエッグ(ピクミン)」の再販も決定した。10月27日から順次再発売される。

「チョコエッグ」の新シリーズ「チョコエッグプラス」を立ち上げ、第1弾としてバーチャルユーチューバー(VTuber)グループ「にじさんじ」を起用した新商品を7月14日に発売開始した。

古田社長が「現在一番力を入れている商品群」と位置付けるのは焼き菓子。4―7月の焼き菓子の売上高は13%増を記録。8月25日に「安納芋クッキー」を新発売するなどして勢いを加速させる。

創業80周年に向けては「強い商品をより強くして、激動の外部環境に真正面から向かっていく。フルタ製菓として第四工場、杉本屋製菓との協業工場の立案にも着手した」と語る。

古田剛士課長も「創業80周年までにグループ全体で売上高500億円を目指していく」と述べる。

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