愛知県に本社を置くチルド麺メーカーの名城食品は、かねてより進めていた本社事務所の増築工事が完了し、3月にオープンした。
館内は木の温かみを感じさせるスタイリッシュな空間で、カフェ風のおしゃれな休憩室、全国の幹部社員が集える会議室、リラクゼーションを目的とした女性専用の休憩室、プレゼンテーション用の広々とした調理スペースなどを備える。
福利厚生を充実させる一環。本社内には事務・営業などの各部門に加え、併設の名古屋工場が稼働する。スタッフが勤務の合い間にリラックスしたり、社員同士のコミュニケーションを深めたり、働きがいを感じてもらえるような施設を目指した。
施設内部の廊下から眺める様子は高級ホテルさながらの雰囲気だ。天井、壁、床のデザイン、テーブルや椅子、ソファなど調度品の色使い、さらに絵画や観葉植物に至るまで、洗練されたこだわりが感じられる。
共用の休憩スペースはカフェ風の内装とした。コーヒーマシン、マッサージチェアを備え、正面奥のガラス壁には同社キャラクター「焼ソバ田むし男」を大きくあしらった。

カンファレンスルームは2つ用意。両方を一体にすると幹部社員(課長以上)全員が一堂に会せるサイズで、従来は外部施設をレンタルしていた全社的な会議を本社内で行えるようになった。
新施設には従来に比べ大幅に拡張した調理スペースを備え、「Kitchen Lab(キッチン・ラボ)」と命名。主に得意先向けのプレゼンテーション等で活用する。カンファレンスルームと隣接しており、大人数を招いてのスムーズな試食の提供も可能となった。
女性の働きやすさに配慮したこともポイントだ。「Cinderella Room(シンデレラ・ルーム)」と名付けた女性専用の休憩室ではハンギングチェアやマッサージチェア等が利用可能。女性トイレには清潔感あるパウダールームを設置し快適性を高めた。