七夕にはそうめんを食べる風習がある。全国乾麺協同組合連合会では、927年に編纂された「延喜式」にそうめんの原型といわれる「索餅」(さくへい)が七夕の儀式の供え物の一つと記述されていることから、7月7日を「そうめんの日」として七夕に「そうめん」を食べるよう普及を図っている。
▼JAS規格の「乾めん類」では、直径が1.3㎜未満のものが「そうめん」、1.3㎜以上1.7㎜未満が「ひやむぎ」で、1.7㎜以上は「うどん」に分類される。ちなみに愛知の「きしめん」や群馬の「ひもかわうどん」は幅4.5㎜以上、厚さ2㎜未満と規定されている
▼同じ幅広麺の「ほうとう」には規格がない。ただ長野県松本市では「たなばたほうとう」として月遅れの8月7日にほうとうを食べる文化がある。
▼太さや長さ、形状に加え、機械麺、手延べ麺、乾麺、半生麺、小麦粉など製法や原料も様々で、全国には数えきれないほどの商品がある。風味や食感、のどごしなど好みの麺がきっとどこかにあるはず。七夕は食べ比べをしながら“推し麺”探しなどいかが。
