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飲料系飲料応援購入目標1000%突破! お米にかわる新常識!? マグ型のひとり用むぎ炊飯器で100%むぎごはんの新提案 伊藤園

応援購入目標1000%突破! お米にかわる新常識!? マグ型のひとり用むぎ炊飯器で100%むぎごはんの新提案 伊藤園

 伊藤園は100%むぎごはんと炊飯器を販売して食へ挑戦する。

 家電メーカーのサンコーとマグ型パーソナルむぎ炊飯器「MUGIMUG(むぎマグ)」(以下、むぎ炊飯器)を共同開発して、炊き立ての100%むぎごはんを提案していく。

 6月6日から応援購入サービス「Makuake」でプロジェクトを展開し、開始3日で応援購入目標1000%を突破した。

 マーケティング本部で「健康ミネラルむぎ茶」や「おいしく大豆イソフラボン 黒豆茶」を担当する根本有里さんの日々の暮らしにおける未充足な部分が開発のきっかけになった。

 その未充足な部分とは、ランチに関するもの。

100%むぎごはん
100%むぎごはん

 「朝、スープジャーのお弁当を用意して会社でお昼時に食べようとすると、できたてと比べたらどうしても冷めてしまう。ランチでも温かいものが食べたいという思いがあって炊飯器を開発するところから考えた」と、取材に応じた根本さんは語る。

 この思いから提案するのは「MUGIMUG(むぎマグ)」と厳選した麦を100%使用したオリジナルむぎスティック「MUGISTICK(むぎスティック)」の組み合わせ。

 市場では、もち麦やオーツ麦などを白米に混ぜた食べ方が浸透しつつある中、100%むぎごはんの提案はおいしさの実現が困難なことから稀有な提案となる。
 今回、独自開発の炊飯器と麦のブレンド技術でおいしさを追求してコメに代わるものとしてアピールしていく。

 「むぎは、実は健康価値が高くておいしい。そんな、むぎごはんの魅力を世の中の人にもっと広くお伝えしていきたい」と意欲を示す。

 100%むぎごはんの健康価値としては、米飯と比べて糖質オフ・カロリーオフとなっているほか、食物繊維が摂取できる。

右から「むぎまぐブレンド」「ぷちぷちブレンド」「はとむぎブレンド」
右から「むぎまぐブレンド」「ぷちぷちブレンド」「はとむぎブレンド」

 むぎスティックそのもののおいしさについては、ブレンドの工夫で実現。

 「市場に出ているのは大麦やもち麦など1種類の商品が多いが、むぎスティックは老舗のむぎごはん屋にも通い、何度も試作を重ねてブレンドしておいしさにこだわった。3品のブレンドを用意して毎日食べても飽きがこないような工夫もしている」と胸を張る。

 3品のブレンドのうちオーソドックスなのは「むぎまぐブレンド」。特長が異なる5種のむぎをブレンドして「初めての方でも食べやすい優しい味わいで、ふりかけなどでむぎ本来の味わいが楽しめる」という。

カレーや親子丼などにアレンジできる
カレーや親子丼などにアレンジできる

 「ぷちぷちブレンド」は、プチプチ食感が楽しいもち麦をブレンド。「そのまま食べると咀嚼が進み、食べごたえがある。スープに浸して食べても、べちゃっとした食感にはならず、とても相性がいい」という。

 これに対して「サラサラと食べられる」というのが「はとむぎブレンド」。はと麦と胚芽押麦をブレンドし、歯切れのよい軽い食感とさっぱりした味わいが特長。カレーや親子丼などに好適となっている。

 各ブレンドとも使用原料は、もち麦・大麦・丸麦の3種類に大別される。3種類とも、うるち麦ともち麦に枝分かれするなど細かく分けると多様な原料で構成される。

 むぎスティックの容量は50g、炊き上がりは茶碗一杯分の250g。原料はアルファ化(加熱・乾燥)されており、米飯のようにコメをとぐ必要や浸水の必要がなく、むぎ炊飯器にむぎスティック1袋と水100mlを入れるだけで炊き上げることができる。所要時間は約20分。

オフィスランチや夜食に好適
オフィスランチや夜食に好適

 習慣化を促すため1袋約100円と買いやすさも意識した。

 メインターゲットは働く女性。
 「オフィスランチの実態を見ると、おにぎりやお弁当などの中食と飲料を合わせると1,000円を超えてしまうことが多い。これに比べれば、食費をリーズナブルに抑えることもできる」と語る。

 むぎ炊飯器には“炊く”“煮る”“温める”など様々な機能を備えているため様々なアレンジが可能。むぎごはんを炊き上げた後、その上からカレーなどレトルト食品やスープをそのまま足して、再加熱すれば、おいしく食べることができるという。

 そのほか、食べたくても買いに行く時間や食べる時間がないといった“昼食難民”の解決策にもなりうる。

 「家庭で冷凍させたお米や冷凍食品をオフィスの電子レンジで温めるのも、人数が多くなると渋滞し時間がかかってしまう。むぎ炊飯器はデスクの上にも置けるコンパクトサイズでランチに合わせてボタンを押しておけば、時間を無駄に割かれることなく温かい状態で食べることができる。また、むぎは低GIのため午後のパフォーマンスにも適している」と力を込める。

 夜食ニーズも狙い、単身世帯の増加や昨今のコメ高騰を追い風と捉える。

 「夜、カロリーの低い軽いものを食べたいニーズにも応えられる。帰宅後、まずセットしてボタンを押し、約20分待っている間に、お化粧を落としたり着替えをしたりするような活用方法も考えられる」という。

むぎ炊飯器には“炊く”“煮る”“温める”など様々な機能を備えている
むぎ炊飯器には“炊く”“煮る”“温める”など様々な機能を備えている

 むぎ炊飯器は、数々のアイデア家電を生み出してきたサンコーの技術を取り入れて、むぎスティック同様に試行錯誤を重ねて開発されたものとなる。

 「むぎの内部まで水分をキープさせるため、温度を上下させるプログラミングをしている。吹きこぼれを防止する目的もあり、サンコー様には4つの試作品をつくっていただいた」と振り返る。

 開発の旗振り役を務めた根本さんにとって、今回の商品は三度目の食への挑戦となる。
 最初の挑戦は、2022年9月に販売した「焙煎オートミール」。

 むぎ茶製造で培った焙煎技術でオーツ麦(ロールドオーツ)を焙煎して、具材とのセットで提案したところ「成功したものの、どちらかというと具材がフォーカスされてしまい、“麦を生活に取り入れることで豊かなになることをお伝えしたい”という本来の目的には今ひとつ届かなかった」と述懐する。「翌年には、オートミールで食べるスープカレーセットを提案したが、麦が中心となった生活提案には足りなかった」という。

 今回は具材に頼ることなく、麦そのもので挑む。

マーケティング本部麦茶・紅茶・健康茶ブランドグループの根本有里氏
マーケティング本部麦茶・紅茶・健康茶ブランドグループの根本有里氏

 現在、伊藤園では社員から新しいアイデアを募る社内体制を整え、企画プレゼンの機会が与えられる。

 単身世帯の増加や雑穀市場の動向などを調べ尽くした上で、上司へのプレゼンに臨んだところ「実体験と世の中の流れが重なり合っているところを高くご評価いただき企画を通していただいた」と語る。

 以降、根本さんは二足の草鞋を履く。

 「もともと、『健康ミネラルむぎ茶』の担当として“むぎをもっと、毎日食べてほしい”という想いからスタートし、今回はむぎを楽しむための炊飯器からつくった。『黒豆茶』の担当を兼任しながら開発したが、チームの上司や同僚、そして宣伝担当など多くの支えがあって、発売まで辿り着くことができたと感謝している。思うように進まずイライラしてしまうこともあったが、そのようなことも受け止めていただき応援して下さり、とても励みになった」と感謝する。

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