日本マーガリン工業会 新会長にADEKAの城詰社長 変化ニーズ捉えた価値提供を

日本マーガリン工業会はこのほど、都内で定時総会を開き、ADEKA社長の城詰秀尊氏を新会長に選出した。

総会後の懇親会で城詰会長は、「輸入原材料に依存する油脂産業としては、国際情勢の変化に一層留意することが重要」と強調。加工油脂製品の安定供給と消費者ニーズに応じた価値ある製品の提供に取り組む考えを示した。

近年はインバウンド回復などにより、土産品や外食の需要は伸長傾向にある。一方で2024年の食用加工油脂の総生産量は前年比1・6%増の約57万トンにとどまり、コロナ禍前の約65万トンには依然届いていない。

来賓あいさつで農林水産省の宮浦浩司・大臣官房新事業・食品産業担当総括審議官は、「商慣行や価格設定を含め業界は変化している。販売側を含めた関係構築が持続可能な食料供給にとって重要」などと述べた。乾杯のあいさつで副会長の大森達司氏(不二製油社長)は、「大阪・関西万博には会員企業も多数出展しており、これを機にマーガリンを使った土産菓子やパン食が全国に広がることを期待する」と語った。

同日行われた役員改選では、副会長・常任理事に沢村孝司氏(日油社長)および管野清幸氏(月島食品工業社長)が就任した。常任理事には柏原章人氏(J―オイルミルズ執行役員)、理事には八尾文二郎氏(明治副社長)がそれぞれ選任された。

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