即席麺市場では2025年も韓国発のメーカーが注目を集めそうだ。農心ジャパンは「辛ラーメン」の新フレーバー投入と異業種コラボでブランドのさらなる活性化を目指し、三養ジャパンはヒット商品「ブルダック炒め麺」に続いて辛さを楽しめるラーメンの「MEP(メップ)」ブランドを4月から新発売する。
農心ジャパンの「辛ラーメン」は24年度(1~12月)売上が二ケタ増だった。今年は3月に「辛ラーメン スパイシーチキン 袋麺」を新発売。おなじみになった旨辛のおいしさをベースに、チキンの旨味とひと味違うスパイスの辛味もきかせた。
近年は「辛ラーメン」の体験機会を増やすため、異業種コラボやイベントへの参加を積極化。2月は「さっぽろ雪まつり」の会場で同時開催された「スマイルリンクさっぽろ」で試食会を行い、コスメブランド「メイベリン ニューヨーク」(日本ロレアル)とのコラボキャンペーンも展開した。
「各種イベントやキャンペーンとあわせSNSも活用しながらファンを増やしていきたい」(マーケティングチーム)。
このほど開催された「スーパーマーケット・トレードショー2025(SMTS)」にブースを出展。「辛ラーメン」が約100か国とグローバルに展開されていることをアピールしたほか、「同キムチ」の試食とアンケートでかやくパック(キャベツ、コーン、ワカメ、荒挽き唐辛子など)のつかみ取りを実施、多くの来場者で賑わった。

「ブルダック炒め麺」で躍進を続ける三養ジャパン。25年は独特の辛味・旨味に仕上げた汁あり麺の新ブランド「MEP(メップ)」として、「黒胡椒牛肉味ラーメン」と「にんにく貝味」の2フレーバーを4月から発売する。
キャッチコピーは「日常のストレスを吹き飛ばす“MEP(メップ)”でエネルギーを充電」。その辛さを「メラメラ」「ピリ辛さ」「唐辛子の風味」「ヒリヒリ(にんにく・しょうがの辛さ)」「胡椒の辛さ」と5つの指標を基にチャートで示し、好みの味わいを楽しめるようにした。
同社のマーケティング担当者によると、「メップ」は韓国で若者をメーンターゲットに先行発売。新たな辛口ラーメンとして反応は上々だという。日本向け2品は本国より辛さを若干抑えて食べやすくした。ブース出展したSMTSでは2フレーバーの食べ比べによる人気投票を実施し盛り上げた。
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