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加工食品冷凍食品ケイエス冷凍食品 主力「鶏つくね串」 次世代ユーザー獲得へ接点づくり
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

ケイエス冷凍食品 主力「鶏つくね串」 次世代ユーザー獲得へ接点づくり

ケイエス冷凍食品は、主力品「国産鶏 鶏つくね串(照焼)」の次世代ユーザーを獲得するため、イベント出展による新しい接点づくりを推進する。栗山佳子執行役員商品本部本部長兼マーケティング部部長は「『鶏つくね串』はリピート率が97%と非常に高い。イベント参加などを通じターゲット予備軍に対して購入のきっかけ作りを促進していきたい」などと話した。

「国産鶏 鶏つくね串(照焼)」は冷凍食品市場のお弁当カテゴリーで売れ筋上位のロングセラー。つくねを香ばしい照焼にし、こだわりの2度焼き製法で仕上げている。栗山執行役員によると、商品の認知率は33%で、うち購入率は約半数だが、その後のリピート率は97%に達するという。「一度買っていただければ長くご利用し続けていただける割合が高い」(栗山執行役員)との実績がある。

現状のメーンユーザーは40~50代だが、今後は20~30代など比較的若い子育て世帯や単身者らをターゲット予備軍に位置付け、アプローチを強化していく。その一環で子育てにかかわるすべての人が楽しめるイベント「リトル・ママフェスタ」への出展を計画。新生児や未就学児の子育てママへの認知拡大を図り、次世代のコアユーザーに育成したい考えだ。加えて、親会社のテーブルマーク主催「こども将棋大会」での商品展示や試食の提供も調整中。

また同社によると、「鶏つくね串」の用途はお弁当のみが約40%、それ以外(おつまみなど)が約60%。後者は1回に使う本数が3~4本とお弁当より多い傾向があるため、売場で利用シーンの訴求など需要喚起も図る。

「塩レモンチキン」
「塩レモンチキン」

25年春、家庭用の新商品で「塩レモンチキン」を発売。国産鶏肉の生地にシチリア産レモンの果汁と岩塩を入れ、大人向けのお弁当おかずで爽やかな味わいに仕上げた。

業務用の新商品では、デリカ向けに「なんこつ入りつくね 黒コショウ(俵型)」を上市。コリコリした軟骨の食感とピリ辛の黒コショウをきかせて、おつまみにぴったりのおいしさが楽しめる。

伸長する外食向けにも注力。ビュッフェ等に最適な「ミニハンバーグ(BBQソース)」を新発売するほか、「ソイリーボール(プレーン)」はたんぱく質量を増やすなどリニューアル。同品はレジャー向けの販促物としてカップタイプ・ボックスタイプの容器を用意し、食べ歩きフードの提案も行う。また3月にテーブルマークの「BEYOND FREE」ブランドに仲間入り。展示会等で露出する機会を増やしたい考え。

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