サントリー食品インターナショナルの「サントリー天然水」ブランドの1-12月累計販売数量は前年同期比3%増の1億4210万ケースを記録して過去最高を更新した。
これにより7年連続で国内清涼飲料ブランドNo.1のポジションを維持したとみられる。
好調要因について、取材に応じた内貴八郎取締役専務執行役員SBFジャパン社長は「『サントリー天然水』ブランドの基幹商品であるナチュラルミネラルウォーター(天然水)が非常に力強くブランドを牽引。猛暑や備蓄需要の高まりも追い風となった」と語る。
天然水の好調には、5月28日に新容器を導入してリニューアル発売した1Lサイズも貢献。1Lサイズの6-10月の販売数量は前年同期比1.5倍と大幅に伸長した。
「一人でたくさん飲みたい人向けの“パーソナル大容量”としてリュックのサイドポケットなどに入れて持ち運ばれる消費動向も確認でき、まだまだ伸びる可能性がある」とみている。
「サントリー天然水 きりっと果実」と「サントリー天然水SPARKLING」もブランドの成長に貢献。
「サントリー天然水 きりっと果実」は「オレンジ&マンゴー」が好調となった。
同商品は、“果実の満足感”と“すっきりとした飲み心地”を追求した果汁飲料で、開発にあたっては果汁が持つ栄養・健康価値に着目した。
健康価値のある果汁飲料としてすっきりとした飲み心地との両立を図るべく、「サントリー天然水」が長年培ってきた“水源にこだわった清冽なおいしさ”のブランド資産を活用したところ、これが支持されている。
「果汁が持つ栄養・健康価値や“朝、ゴクゴク飲むのに適している”といった様々な点で発売2年目もご好評をいただいている」と述べる。
「サントリー天然水SPARKLING」は、割材で選ばれることが直飲みにも波及するとの見立てのもと5月に発売したところ業務用で大幅に伸長。スーパーチャネルでの割材提案でも伸長している。
割材需要の取り込みにあたっては、ハイボールなど酒や飲料の割元のおいしさを引き立たせることが差別化につながると考え、「サントリー天然水」にガス圧をかけて、独自のイオン技術で実現した高密度の泡が特長となっており、バーテンダー協会のキーマンの方々の口コミを通じてバー業態など多方面に広がりをみせている。