ニッスイが協賛する第43回「海とさかな」自由研究・作品コンクール(主催:朝日新聞社など)の表彰式が、12月13日にオンラインで開催された。国内外の小学生から2万3005点もの創意工夫あふれる作品が集まり、研究部門・創作部門で各8作品、合計16作品を農林水産大臣賞、文部科学大臣賞など最優秀賞に選出、表彰状・楯や副賞(図書カード5万円分、黒瀬ぶり1尾)が贈呈された。
海とさかなの不思議な驚きを、子どもらしい発想で取り組む研究作品や、絵や作文などで表現する創作作品を募集するもの。1982年に開始して以来、累計の応募作品数は93万7196点にのぼる。今回の最終審査会は11月9日にニッスイ本社で実施。猿渡敏郎審査委員長(東京大学大気海洋研究所助教)は「海や水辺で発見した感動を忘れず、悩みながら作品に仕上げた皆さんの努力は素晴らしい。その過程では家族をはじめ魚屋さん、釣具屋さん、大学、水族館まで出向いて調べたこともあると聞いた。今回の表彰は作品づくりを手伝った大人も喜んでいる。その方々への感謝も忘れないで欲しい」と講評した。
研究部門は農林水産大臣賞に長柄翠夏さん(5年)の自由研究「魚によって骨はどう違う?」、文部科学大臣賞に中川陽さん(6年)の同「秋田にいないはずの魚 ギギ?の研究」、ニッスイ賞に早川陽人さん(2年)の同「うなぎのねりえさレシピ」、創作部門は農林水産大臣賞に奈良芹香さん(5年)の工作「みやぎの旬のカレンダー」、文部科学大臣賞に樋詰駿さん(4年)の作文「きぼうのクロダイ」、ニッスイ賞に鈴木あみ香さん(5年)の工作「まいごのプラヌラ」などを選出した。
オンラインの表彰式には最優秀賞を受賞した全16人の小学生が参加。「これからも釣った魚を研究して食べてみたい」「祖父に魚のさばき方を教えてもらい自分でもできるようになった」などと喜びを語った。ニッスイの井上浩志執行役員は「これからも優しい気持ちで海や水産物に興味を持ち続けてくれたらうれしく思う」などと子どもたちに呼びかけた。
表彰式の合い間には16人が自身で考案したクイズをそれぞれ出題。魚や海を研究した生徒たちだけに難問揃いだったが、正解が続出し関心の高さをうかがわせた。