米国食肉加工企業子会社化 北米市場の加食事業拡大へ 日本ハム

日本ハムは12月11日、米国の子会社が米国で鶏肉加工品等を製造・販売する「LJD Holdingsグループ」3社の持分を100%取得し子会社化する契約を締結することを決議した。今期始動の中期経営計画2026で掲げる北米市場における加工食品事業の拡大を目指していく。

LJDグループは、米国内で大手顧客向けに主に鶏肉加工品などを製造・販売している食肉加工会社で、グループ年商は3社単純合算で約1億米ドル。日本ハムの米国子会社Day-Lee Foodsとビジネスパートナーとして良好な関係を築いている。

米国では近年、冷凍食品の需要が拡大し今後も高い成長が見込まれることから、米国での加工品事業拡大を図るために、既存のDay-Lee Foodsの製造設備に加え、新たな加工品製造拠点および生産能力拡大が急務となっていた。

日本ハムは、中計2026における成長戦略で、グローバル事業の拡大として、特に北米・アセアンの加工品事業拡大を目指している。日本で培った加工技術を海外に展開すべく、北米での新たな販路拡大に向け商品開発機能を強化するとともに、製造拠点拡充も視野に数量拡大を図る生産体制の構築に取り組んでいる。

LJDグループは25年3月期から連結子会社となるが、日本ハムは「業績に与える影響は軽微」としている。