14.9 C
Tokyo
11 C
Osaka
2026 / 03 / 04 水曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)青梅不作に思うこと

青梅不作に思うこと

ここ数年、6月梅の時期の梅酒漬けは記者の年中行事だ。青梅についた茎を楊枝で除き、流水で洗ってから丁寧に水気を取る。後はホワイトリカーに氷砂糖と青梅を交互に漬けるだけ。徐々に梅エキスが抽出され、半年後には琥珀色の梅酒へと姿を変える。

▼12月某日“初物”の梅酒をいただいた。オン・ザ・ロックスがお薦めで、深みのあるコクが疲れを癒す。梅酒は梅の保存方法の一つとして江戸時代から存在したと言われるが、砂糖が高価だった当時は一部上流階級の嗜好品。あらためて、先人の知恵のありがたみを感じる。

▼その青梅。今年は暖冬や雹の影響で最大産地・和歌山で大不作。青梅価格の高騰で節約志向の矛先が梅酒漬けに向けられ、梅酒作りに欠かせない氷砂糖の出荷はかつてない落ち込みとなった。

▼異常気象による農産物の不作や物流費上昇など物価高の要因には事欠かない現在。厳しい家計の中で嗜好品への支出が削られるのは致し方ないとはいえ、日々の生活が彩を失ってもつまらない。今宵も梅酒をやりながら、来年の梅に思いを巡らせようか。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。