森永製菓「カカオの力」に勢い 前期33%増 猛暑でも需要拡大、リピートに手応え

森永製菓のハイビターココア「カカオの力〈CACAO70〉」が好調だ。健康志向の高まりで支持され前期(3月期)販売金額は前年比33%増となった。

8月19日、取材に応じた溝井敦営業本部営業部食品営業グループ課長は「ここ2~3年の傾向として、片岡物産さんの『腸活ココア』も同様に、機能性を訴求しているココアが伸長し続けている」と語る。

今期(3月期)の滑り出しも好調で、4-6月の販売金額は、33%増を上回り勢いづいている。

直近の夏場も、記録的な猛暑にもかかわらず好調。

「気温や商品の販売数の数値を見ていると、40代から50代の女性を中心に一度飲用いただいた方が、季節を問わず習慣的に飲用を継続している」と見る。

今後の課題としては、「カカオの力〈CACAO70〉」が持つ2つの機能の認知拡大を挙げる。機能性表示食品化で取得した、血流改善(末梢の血流を改善し手先表面を温かく保つ)と腸活(カカオリグニンが便通の気になる方のおなかの調子を整える)の2つの機能をより知らしめていく。

「需要期の冬場に向けて、11月頃にパッケージリニューアルを予定している。2つの機能がより見やすいデザインに変更する。SNSなども活用し、機能性の認知拡大に努める」と説明する。