9.3 C
Tokyo
9 C
Osaka
2025 / 12 / 17 水曜日
ログイン
English
食肉食肉加工品シャウエッセンから「夜味」 業界初の夕夜間シーン訴求 朝食・弁当だけじゃないウインナー利用拡大へ

シャウエッセンから「夜味」 業界初の夕夜間シーン訴求 朝食・弁当だけじゃないウインナー利用拡大へ

日本ハムは今年の秋冬新商品で、内食で主食のご飯が伸長していることから、ご飯と合わせた商品を中心に投入する。

ソーセージ・ウインナーでは、主力のシャウエッセンシリーズから「夜味」を出す。ウインナーでは、業界全体で食卓出現構成比の8割が朝食・弁当という現況下、夕食・夜食の「新たな食シーンを増やす」(長田昌之ブランド戦略室・マーケティング室室長)ことで、伸長が鈍化しているウインナー売場の活性化を図る。ウインナーで夜を訴求する流通商品は、畜肉加工業界初の取り組み。

ウインナーの食卓出現構成比は、朝食が約6割で、弁当需要と合わせると8割を占めており、夕食・夜食需要は1割弱にとどまっているのが実情だ。そこで同社は夕・夜の消費を訴求するべく、濃厚スパイスの「夜味」を10月1日から新発売し、ご飯に合う濃いめの味付けで男性ユーザーをメーンターゲットに開拓していく。

「シャウエッセン 夜味」
「シャウエッセン 夜味」

その他のソーセージからは、発売30周年の「アンティエ」シリーズの新商品「アンティエ BLACK」を9月1日~11月30日までの3か月間限定で販売している。味は「秘密のスパイス味」。ソーセージの色は竹炭による黒色の奇抜な仕様で、パーティ需要に好適。20~30歳代をメーンターゲット層に需要の底上げを図る。また、小売店のブラックフライデー企画にも対応する。

調理加工品からは「肉汁滴るハンバーグ」を9月1日から新発売し、ご飯に合わせた提案を行っていく。市場のハンバーグ製品には少ない「素焼き」タイプなので、たれの味付けはないことから、原料肉のおいしさ、肉汁のジューシーさをしっかり味わえる。調理はレンジアップで約2分と簡単。

これらを含めた今秋の新商品は6品、リニューアル・再販品は7品。商品数は例年より絞り、主力ブランドに注力している。

主力ブランドの一つ「中華名菜」は、季節商品「白菜クリーム煮」の再投入、新商品「鶏から揚げの豆鼓炒め」などであらためてご飯需要に提案する。

またSDGsの観点から賞味期限延長、プラ削減など環境負荷低減の取り組みを、各商品で引き続き強化した。

関連記事

インタビュー特集

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。