旭食品は7月31日、8月1日の2日間、神戸国際展示場(神戸市)で「フーデム2024」を開いた。「新しい食品問屋のカタチ」をテーマに掲げた今回は過去最多の569社が出展、全国の得意先約1千900人が来場した。
地産外商のコーナーには初出展22社を含むメーカー119社が出展し、いち押しの商品をアピール。それ以外にも全国62社の「ええもん紹介」コーナーを設けるなど、地域産品に力を入れた。
このうち、万博を控えた関西地区は食品、低温、菓子、酒類それぞれの分野で地元を意識した商品や売り方の提案を行った。酒類は近畿の蔵元やワイナリーの商品を紹介。菓子は“あめちゃん”を集めてコーナー化したほか、たこ焼きを挟む“たこせん”の試食を用意した。
また、パンの消費量が多い関西市場を意識し、ナポリタンソースや旭食品の「ゆずづくし」を使ったトーストを試食。冷食は有名飲食店とのコラボ商品、デリカは紅生姜ごはん、かすうどんといったご当地メニューを提案し注目を集めた。
今回は各コーナーで、新規出展とOEM対応が可能なメーカーの小間に、そのことが分かる表示を設置。「テーマである『新しい食品問屋のカタチ』のうち、“さがす”“つくる”という点をアピールする」(久郷正人商品統括本部長)狙いがある。
第1Qは105.1%
なお、会見では竹内紘之副社長が今期の進捗状況を報告。第1四半期の売上高は前年比105.1%、総利益は104.7%。部門別は食品103.4%、市販用冷食106.7%、業務用冷食111.3%、チルド106.4%、酒類101.2%、菓子114.1%、雑貨101.3%。
竹内副社長は「それなりに順調と捉えている。6月に社員のベースアップを実施しその分のコストが上乗せされるため、前年並みの増収増益は難しいかもしれないが、近い水準まで稼げるようこの展示会を活用し下期につなげたい」と述べた。