食肉卸大手のスターゼンは7月21日、社員の家族を職場に招待する「ファミリーデー」を東京都品川区の本社で初開催した。
「従業員が一番の財産」との考えから、同社の事業や職場へ家族の理解を深め、ファンになってもらうねらい。
「いろいろな企業が実施しているので、当社でもやろうと考えた」と説明するのは、執行役員管理本部長兼人事部長の石神幸長氏。
数年前に社内をフリーアドレス化したことで社員間のコミュニケーション円滑化が進んだといい、家族の顔が見えるようにすることで、より社内の連帯感やチームワークを強めたい考えだ。
「家族の背景を知ると、たとえば子どもが熱を出したときにも『今日はいいからもう帰りなさい』などと言いやすい。今回は本社勤務の社員だけだが、いずれは工場や営業所でも行いたい」。
この日は従業員の子どもたちを対象に、ハンバーガー作り体験を実施。食の未来を担う子どもたちのために、普段なにげなく食べている肉やハンバーグが家畜の命をいただいて成り立っていることを伝えた。
このほかパネル展示によるクイズや、同社事業の説明を実施。主要取引先のひとつである日本マクドナルドとの縁から長年支援している、入院する病児の保護者の滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の取り組み紹介なども行われた。