日本惣菜協会 業界も日本再浮上の一端に 再任の平井会長

日本惣菜協会は5月22日、都内で「24年度定時総会」を開催、役員改選では平井浩一郎会長(ヒライ社長)が再任した。新たに理事に棚本実氏(わらべや日洋食品社長)が選ばれた。

総会終了後には優良社員表彰が行われ、会員企業の117人が受賞。その後の記念セミナーではアクシアルリテイリングの原和彦社長が「TQMを根幹に据えた成長戦略」をテーマに、自社グループのTQM(総合的品質管理)を通じた人材育成と事業の効率化、おいしい惣菜の開発からSDGsの取り組みまでを紹介した。

懇親会には650人を超える関係者が出席。平井会長は「世界中を騒がせた新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、日本経済も徐々にデフレ脱却の兆しが見え始めた。過去、日本ではおよそ40年周期で転換期を迎えている。1868年の明治維新、1905年の日露戦争で世界のひのき舞台に躍り出るも、1945年には太平洋戦争で敗戦。1985年に日本は世界トップクラスの経済大国になり、その後、バブル崩壊で奈落の底に落ちて現在に至る」「これからの40年で日本が再浮上するか落ちぶれるか。よい方向に進んでいくにはわれわれの思いや行動しかない。3度目の復活が使命になるが、中食業界もその一端を担うべきだと感じている」と力強く語った。