インスタントコーヒー、生活者が認識する一杯あたりの価格は20円 だが実際は10円 AGFが榮倉奈々さんの新CMでコスパ価値再発信

 物価高騰の中、味の素AGFは5月22日から榮倉奈々さんを起用した新CMを投下しインスタントコーヒーのコスパ価値を再発信している。

 新CMでは「ブレンディ」と「ちょっと贅沢な珈琲店」のインスタントコーヒーを訴求。“めっちゃお得でおいしい”“毎日お得なこの一杯”のナレーションを入れてコスパとタイパをあわせ持つ魅力を描いている。

 AGFは新CM投下にあたり、インスタントコーヒーの、生活者が認識している価格と実勢価格との乖離に着目した。

新CMでは「ブレンディ」と「ちょっと贅沢な珈琲店」のインスタントコーヒーを訴求 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
新CMでは「ブレンディ」と「ちょっと贅沢な珈琲店」のインスタントコーヒーを訴求

 「あらゆるものの物価が上がる中で、生活者が認識している一杯あたりの価格が20円程度であるのに対して、実際の価格は10円前後。春先は店頭での値上げ品目が多く、生活者の価格意識が高まると考えた」(AGF)と説明する。

 新CMと連動して店頭では榮倉さんの店頭販促物を導入し「お得感を訴求した増量施策も実施予定」という。

 今回、榮倉さんをインスタントコーヒーの新コミュニケーションの顔として起用。起用理由については「幅広い世代からの認知・好感度の高さやAGFの企業イメージとの合致度などを総合的に判断した」。

榮倉さんはインスタントコーヒーの新コミュニケーションの顔 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
榮倉さんはインスタントコーヒーの新コミュニケーションの顔

 インスタントコーヒーのCMは22年春の「ブレンディ」インスタントコーヒー以来、2年振りとなる。

 AGFのインスタントコーヒーの前期(3月期)販売実績は、高気温の影響で杯数・金額とも前年割れとなる中、個包装のスティックブラックが杯数・金額とも拡大した。スティックブラックは今期も好調に推移している。

 今年は4月1日に競合に先んじてインスタントコーヒーの価格改定を実施。「今回は店頭反映が早かったこともあり厳しい状況となっている」とし、榮倉さんの新CMをフックに需要を喚起していく。

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