増殖する横文字

Z世代やα世代がよく話題になるが、食品のマーケティングではミレニアル世代が重要との指摘を専門家の講演で聞いた。年齢は20代後半から40代半ば。この世代は子どもや親のケアを担っている割合が高く、「多世代の食と財布を握っている」。

▼そんなミレニアル世代が好むのは付加価値の高い調理済み食品。食とウェルネスの関係にも意識が強く、栄養バランスとコスパ・タイパも揃えば理想的。なるほど、これらのキーワードには市場が拡大傾向の総菜や冷凍食品が当てはまる。

▼慣れ親しんだ家庭料理や郷土料理をコンフォート・フードと呼ぶそうだ。アメリカ人ならハンバーガーやチキンスープ、日本人ならおにぎりや味噌汁など。一時的に幸福感や高揚感が得られるジャンクな高カロリー食品を指す言葉でもある。

▼それにしても取材で耳にする横文字の種類が増えた。「二世帯住宅」や「お袋の味」では古いのだろうか。仕事柄、新しいワードを学ぼうとするが記憶と理解が追いつかない。取材でお会いする経営者やマーケターの方々、どうぞお手柔らかにお願いします。