旭食品 前期売上2ケタ伸長 竹内社長「来期6千億円へ」

旭食品の竹内孝久社長は9日、大阪市で開かれた近畿旭友会で24年3月期の概況(速報値)を報告した。

連結の売上高は前年比110.3%の5千620億円、経常利益は74億円の増収増益。九州、中京、関東地区の売上がいずれも二ケタ伸長し、近畿や中四国も5~6%増加した。香川県の香西物産が連結対象に加わったことも寄与。「来期、6千億円の大台が見え始めた」(竹内社長)。

経常利益率は近畿、中四国が1%前後で、関東は1.5%を超えた。竹内社長は「標準化されたサプライチェーンがメーンのところは率が高いがわれわれは効率化一辺倒の経営はしない。中四国や近畿は地域に価値を持たせるための先行投資である」と説明。「CSR活動を通し新しい卸としての機能を発揮できるよう、どんどん種をまいている。CSRをCSVに変える」と強調した。