旭食品 故・竹内相談役「役に立ってこそ」

既報の通り、旭食品の竹内克之相談役が19日死去した。1945年6月生まれ。69年、旭食品に入社。76年に取締役、その後、常務、副社長を経て95年6月、第4代社長に就任。創業3代目(克之氏、康雄氏、成雄氏)による、「新三役体制」がスタートした。

酒類卸のM&Aや生産拠点の拡大などを進め、創業80周年の2003年にはグループ売上高3千500億円を達成。社長在任中に、中期経営計画「R-21」を策定した。この「R」とは、坂本龍馬とRenovationを意味する。後に「龍馬が生きていたら、どんな戦略を立てるだろうかと、喧々諤々しながらビジョンを作った」と振り返っていた。

16年に次男の孝久現社長が就任。以降は相談役として、現世代の「三役」を支えてきた。その年の全国旭友会では「企業も人も生き物である。役に立ってこそ存続できる」と後進に呼びかけた。後日、お別れの会を開く。