ロッテは、チョコレートブランド「ガーナ」と韓国の伝統菓子「薬菓(ヤックァ/ヤッカ)」と組み合わせたスイーツを、ニュー(NEW)とレトロ(RETRO)が融合した“ニュートロ”スイーツとして販売する。
提供場所は、4月23日から5月12日まで東京・表参道に期間限定オープンするホップアップストア「Ghana CHOCOLATE HOUSE」。
チーズケーキ専門店「A WORKS」とコラボレーションして「ガーナチーズmeets薬菓!」(税込700円)と「ガーナソフトmeets薬菓!」(税込600円)を販売する。
ホップアップストアは、「ガーナ」が今年2月に発売60周年を迎えたことを機に掲げられた新スローガン「ハッピーは、チョコレートから。」に即した活動の一環。
10日開催された先行試食会でロッテの成田彩子マーケティング本部ブランド戦略部ガーナブランド課主査は、ホップアップストアの狙いについて
「『ガーナ』の新しい楽しみ方を体験していただき、『ガーナ』ブランドをもう一度思い出していただきたい」と語る。
新スローガンに即した活動の第一弾となる母の日のキャンペーンでは、昨年に続き人気アニメ「SPY×FAMILY」とのタイアップに加え、初の試みとして実施期間を父の日まで延長して実施している。
「感謝の気持ちを添えて『ガーナ』を渡していただく際、渡す側も少し幸せな気持ちになれる。より幸せの連鎖が生まれてほしいと考え、今回、父の日まで広げて展開している」と語る。
2月1日には、チョコレートがいかに幸せをもたらせるかを研究していく「ちょこっと幸せ研究所」を設立。
同研究所については「始まったばかりで大きな成果は見えてきていないが、“チョコレートはシェアするのに好適”といったお客様のお声が出てきている」との手応えを得る。
チョコレートが必需品化していることにも触れる。
「『プレミアムガーナ』も前年を上回って推移し、働く20・30代女性に向けて一日の終わりの自分へのご褒美時間として提供していることが数字につながっている」とみている。
夏場は「ガーナ」のアイス商品に注力して生活者とブランドとの接点を強化していく。
カカオ豆の高騰については「正直、価格がここまで上がるとは思っていなかった。想定外ではあるが、そこは受け止めるしかない」との見方を示す。
なお今回、「ガーナ」の組み合わせに選ばれた薬菓は、小麦粉にハチミツやシナモンを混ぜ合わせた生地を油で揚げた韓国の伝統菓子の1つ。先祖のお供え物や正月などの祝い事に用いられている。
韓国トレンドライターの高井香子さんは「韓国では2年前くらいから若者の間で薬菓ブームが起こり、日本では今ブームがきている。もち菓子など韓国の伝統菓子がいろいろある中で一番流行っているのが薬菓。やはり形がかわいいのが人気の理由」と説明する。