飲料系飲料コカ・コーラ「CHILL OUT(チルアウト)」刷新 “リラックス”から“ストレス解消”へ飲用機会を拡大

コカ・コーラ「CHILL OUT(チルアウト)」刷新 “リラックス”から“ストレス解消”へ飲用機会を拡大

 コカ・コーラシステムは、「CHILL OUT(チルアウト)」の飲用機会を拡大すべく、ブランドメッセージとパッケージを刷新し4月1日から発売している。

 4月11日、取材に応じた日本コカ・コーラの渡邉憲マーケティング本部ニュートリションカテゴリー事業部「CHILL OUT」ディレクターは「これまでのリラックスシーンだけでなく、ストレスを感じた際にも飲んでいただくことで飲用機会を増やしていく」と意気込みを語る。

 新ブランドメッセージには“ストレスのない世界って、サイコーだ。”を掲げる。
 渡邉ディレクターは「誰もが思うことを改めて言うことで、色々な方に共感していただきたい」と話す。

日本コカ・コーラの渡邉憲マーケティング本部ニュートリションカテゴリー事業部「CHILL OUT」ディレクター
日本コカ・コーラの渡邉憲マーケティング本部ニュートリションカテゴリー事業部「CHILL OUT」ディレクター

 パッケージは、表面にやさしい色合いでフルーツのイラストをデザイン。
 「淡い色合いで、寄り添うようなあたたかみのある印象が感じられる。“どんな味かわからない”との声もあったため、フルーツや微炭酸の泡のイラストで『CHILL OUT』の味わいを表現した」。

 パッケージの裏面には、「ストレス解放」をテーマに4人のイラストレーターが描いたイラストをあしらっている。裏面の全4種類の絵柄はランダムとなっている。

 ストレス解放のシーンとして提唱していくのが、脳科学者の澤口俊之氏も推奨する「チル休み」。

 能動的に、かつ脳が疲れないような簡単な行動でリフレッシュすることがストレスの軽減につながるという。アートを見たり「CHILL OUT」を飲んだりし、“切り替えの時間”をこまめに持つことを勧めている。

 「チル休み」を呼びかけることで、「CHILL OUT」の飲用シーンの拡大を狙う。
 これまではリラックスシーンの夕方や夜の飲用が多かったが、ストレスを開放するというテーマにより飲用シーンをさらに増やしていく。

左から脳科学者の澤口俊之氏、俳優の磯村勇斗さん、霜降り明星のせいやさん
左から脳科学者の澤口俊之氏、俳優の磯村勇斗さん、霜降り明星のせいやさん

 メインターゲットは、20代から40代。男女を問わずストレスレベルが高い層のため、その解放によってユーザー獲得のチャンスを見込む。

 「現在のコアユーザーは20代から30代で、ユーザーの60~70%は男性。最近は40代も獲得できており、『チル』という言葉の浸透や、昨年に展開した阿部サダヲさんを起用したコミュニケーションの効果が背景にあると考える」。

 「CHILL OUT」はコロナ禍の2022年、2020年と比較し約10倍の売上金額を達成。現在も計画通り好調に推移している。

 「アメリカではリラクゼーションドリンク市場は1000億円から2000億円の規模に拡大している。日本でも、リラクゼーションドリンク市場はまだ拡大余地がある」と期待を寄せる。

 新ブランドメッセージを広め勢いを加速させるべく、コミュニケーションにも注力していく。

 新CMには、新ブランドアンバサダーに就任した俳優の磯村勇斗さんを起用。ストレスの壁を突き破るアクションで、ストレスからの解放を表現する。

 4月11日からは、CMさながらにストレスの壁に体当たりし破る体験イベント「レッツ!チルダイブ!」を秋葉原で開催。4月14日までの期間限定の展開となる。

 イベントでは、自身がストレスに感じていることを叫ぶと壁に投影され、それを突き破る瞬間のスロームービーがもらえる「チルダイブ」体験ができる。

 同会場には、さまざまな年齢・職種の方から集めたストレスを展示した「ニッポンのストレス」エリアも設けられている。

 イベントの狙いについては「他の方のストレスに共感してイメージしていただき、自身のストレスを叫んで突き破ることで、スッキリと解放される体験ができる。一連の流れを通して、『CHILL OUT』の魅力を感じていただく」と話す。

 4月11日に行われた「『CHILL OUT』究極のストレス解放体験『レッツ!チルダイブ』PRイベント」には、澤口氏、磯村さん、霜降り明星のせいやさんも登壇し会場を盛り上げた。

 「CHILL OUT」は日本初のリラクゼーションドリンクブランド。GABA、L-テアニン、ヘンプシードエキス、ホップエキスと4種のリラクゼーションサポート成分が配合されている。

 2016年にI-ne(アイエヌイー)がスタートさせ、19年には日本コカ・コーラとアイエヌイーが出資した合同会社Endian(エンディアン)での展開となった。23年10月に、コカ・コーラシステムへの移管を完了している。

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