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飲料系飲料アサヒ「ワンダ」でボトル缶コーヒー市場の同質化から脱却 新シリーズ「コクの深味」に注力

アサヒ「ワンダ」でボトル缶コーヒー市場の同質化から脱却 新シリーズ「コクの深味」に注力

 アサヒ飲料は今春、「ワンダ」ブランドで新たに立ち上げたボトル缶コーヒーの新シリーズ「コクの深味」に注力する。

 ボトル缶コーヒー市場の同質化から抜け出し差別化を図るのが狙い。前身のボトル缶コーヒー「ワンダ 極」との差し替えとなる。

 取材に応じた荒川浩一マーケティング本部マーケティング一部コーヒーグループリーダーは「より嗜好性と香り立ちがよいものをつくろうと考えた。ボトル缶コーヒーユーザーを深掘りしてみると、コロナ禍を踏まえて非常に味わいに対して期待値が高まっている。裏を返すと従来のボトル缶コーヒーではその点が物足りない」との見方を示す。

荒川浩一マーケティング本部マーケティング一部コーヒーグループリーダー
荒川浩一マーケティング本部マーケティング一部コーヒーグループリーダー

 短い時間でしっかりと休みたいというニーズが増加している点にも着目した。

 「在宅勤務などで、時間の区切りがなくなり休憩時間が短いという方も多い。もともと期待される嗜好性の高いコーヒーという価値にプラスして、短い休憩でもしっかり一息つけるという兆しを取り入れた」という。

 この考えのもと、中味は飲み始めが濃く深い味わいで、後味はキレが良く、メリハリがきいている点が特長。

 製造では、焙煎と抽出にこだわった。
 「最初は低温でじっくり、最後は高温で一気に焙煎することで雑味を抑えた。豆と湯量を細かく調整した、特許技術取得の抽出で豆の味や香りを引き出している」と説明する。

 ネーミングではわかりやすさを重視した。
 「前身の『ワンダ 極』では、お客様が“極とは何か”を考えなければいけなかった。『コクの深味』の商品名や“満足の一口”というコピーによって、どういったコーヒーなのかがお客様にとってわかりやすくなった」と語る。

 パッケージデザインは豆や液体のシズルで動きのある印象を持たせ、楽しさや活動的といった『ワンダ』ブランドのイメージに合わせた。

 新シリーズの認知と飲用機会の拡大を目的に、TVCMの展開も予定。焙煎と抽出のこだわりにフォーカスしてコミュニケーションを行う。

 「非常にこだわった焙煎と抽出がしっかり伝わるということと、短い時間での休息後に“次のタスクに向かって取り組もう”と気持ちが変わるところがしっかり分かるように表現していく」。

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