中部地盤の卸・昭和のグループ会社で塩干物専門店を展開する太助(名古屋市、加古博嗣社長)は3月21日、名古屋市千種区に路面店第2号となる「塩干の太助 やきはま覚王山店」をオープンした。
うなぎと旬の魚を軸にした惣菜店「やきはま」と、干物・漬魚・珍味などがメーンの「塩干の太助」のハイブリッドタイプ。近隣に居住する単身30~40代男性や60代以上の夫婦世帯を中心に昼・夕食需要に応える。
「覚王山は名古屋市民が住みたい街№1と言われているが、高齢の方も多い。それを踏まえ今回は、美味しい、できたての魚メニューを提供する地域のキッチン代わりになれればいいと考え、『やきはま』を起点にした店作りを目指した。お客様のリクエストに応えて、店頭に並んでいる干物を焼くなどの対応も今後行っていきたいと思っている。また日泰寺への参拝など、名古屋市民や多くの方がこの地を訪れる。そうした方々には『太助』を見ていただくチャンスだ。地域のキッチンを担うこと、『太助』のブランドイメージを高めていくこと、この2つが狙いにある」と加古社長は新店について語った。
「塩干の太助 やきはま覚王山店」は名古屋市営地下鉄・覚王山駅から徒歩約10分、覚王山駅と日泰寺を結ぶ参道から少し横に入った閑静な住宅エリアに立地。営業時間は10時30分~19時、水曜定休。
店舗面積13坪(売場8坪+厨房5坪)。取り扱い商品は200アイテムで、内訳は惣菜系50アイテム、弁当・おにぎり20アイテム、干物や珍味などが130アイテム。厨房では焼き台やスチコン、フライヤーを装備し、焼き魚や大鍋のおばんざい、揚げ物などを提供。店内作り立てのおにぎりや弁当を販売する。
「干物は食べたいが、味が分からないので買うのが不安というお客様には、まずおにぎりで試していただき、そこから干物の購入にステップアップしてもらえればいい。おにぎりの具材は店頭でも販売する干物を店内で焼いてほぐしたもの。使用する米は、天然の地下水でつくられた北海道東川町産、海苔にもこだわっている」(加古社長)
売上目標は月商300~350万円。売上構成比は塩干と惣菜で半々とし、平均客単価は2千円を想定。週2ペースでの利用を期待する。プレオープン、開業初日は「スーパーのテナントで『太助』をご存じのお客様も多く、好調な滑り出し」(同)とのこと。
また、毎月21日には日泰寺の縁日が立つことから、「ワンハンドで食べられる『サーモンコロッケ』の販売を計画。現在は試作段階だが、新たな名物にしていきたい」(同)。