味の素AGF、ポーション市場に勝算 「ブレンディ」ブランドから全7品種展開 エリア商品も投入

 味の素AGFは、ポーション市場に勝算を見込み、「ブレンディ」ポーションシリーズから新フレーバーを含め7品種をメインに展開していく。

 同社によると、ポーション市場は継続して伸長。2023年4月―9月の累計では、金額ベースで前年同期比約15%増と推計する。

 家庭内でのアイス飲用増加を背景に新規ユーザーが拡大しているという。

 ポーション市場について、3月19日取材に応じた江村治彦コンシューマービジネス部長(現・台湾味の素社総経理)は「新しいお客様が中期的に継続的にずっと入り続けているカテゴリーになっている。ドライコーヒー(インスタントコーヒーやレギュラーコーヒーなど)でも個食化に対応しているが、やはりドライとは異なるリキッドでアイス飲用や使い分けニーズに対応している」との見方を示す。

 ポーションと嗜好品の他カテゴリーとの併買も顕著にみられるという。
 「ポーションだけが伸びているというよりも、他カテゴリーとの併買率が上昇しながら、カテゴリーとして上向いている」と語る。

 同社は3月1日に「ブレンディ」ポーションシリーズから全7品種を発売開始。7品種のうち「抹茶オレベース」「ココアオレベース」「甘熟苺オレベース」の3品種は新フレーバーとなる。既存の濃縮シリーズ4品に中身・パッケージに磨きをかけた。

 エリア商品も投入する。
 東北産りんご果汁を使用した新フレーバー「アップルミルクティーベース」を3月1日から東北エリアを中心に発売している。