9 C
Tokyo
8.1 C
Osaka
2025 / 12 / 30 火曜日
ログイン
English
小売CVSローソン チャレンジ商品の開発強化 価格超える品質・価値提供

ローソン チャレンジ商品の開発強化 価格超える品質・価値提供

ローソンは24年度、売上の7割を占める定番商品と2割を占めるチャレンジ商品の2軸でさらなる成長を目指す。上期はタイパ・コスパ・ウェルビーイングに着目した商品で変化するトレンドに対応する。

3月21日、戦略発表会で梅田貴之理事執行役員商品本部本部長補佐は「昨今のインフレでは単価の安い商品が求められる傾向があったが、賃金上昇とともにある程度改善されるとみている。先を見通したうえで価格を上回る価値の追求をしていく」と述べる。

コスパ商品については「若干値段が高くても買い求めやすく、品質や価値が価格を上回る商品」と定義し、タイパについてはニーズがある程度長期化すると予測する。

このような見方のもと、今春はタイパにプチ贅沢や栄養バランス、食べ応えなどを組み合わせたチャレンジ商品を充実させる。

「ご褒美スティックケーキ ぷっくりクリーム&いちご」(5月発売予定)と「同 濃厚モンブラン」(同)の2品は、ワンハンドの手軽さと本格的な味わいを両立した商品。「フランスでは、いろいろなスイーツをスティックにするのが流行。贅沢さやおいしさを追求したうえで、手軽な形状にした」という。

24年度は同社が得意とする生クリームに加え、チーズやカスタード、ショコラなどの素材も品質も強化する。

サラダでは、「バランスチャージ パスタサラダ 豚しゃぶ」(同)と「同ローストチキン」(同)の2品を発売する。2品とも容器をシェイクして下段のドレッシングと全体を混ぜる“オールインワン”のパスタサラダ。ドレッシングの小袋削減や手が汚れない手軽さ、栄養面も重視して開発された。

そのほか、33種の栄養素が手軽に摂れる「サポート部レッド チョコ&バナナ2個入り」「同チョコチップスティック2本入」(同)を発売する。

「具!おにぎり まるで明太のり弁」(4月2日発売)は、のり弁の人気具材と明太子をおにぎりに挟んだ商品。「Z世代を中心に短時間で満足感を得たいニーズが浸透している」ことを受けて開発されたもの。箸を不要とし、ゴミの排出が抑えられている点もポイントだ。

今後はLチキとアメリカンドッグの増量企画や、ベーカリーでも大きいサイズなどコスパの優れた新商品を2~3か月ごとに展開する方針。

約9千200店舗で展開している「まちかど厨房」については24年度、季節訴求を強化する。2~3か月ごとに新商品を展開予定で、今春は「てりチキたま」を使った商品を弁当や調理パンなど横断的に展開する。

環境配慮型商品も強化する。「食糧問題が世界の課題となるなか、持続可能な食に向けた取り組みも小規模ではあるが取り組む」とし、これまで催事商品の恵方巻やおせちなどで展開してきた「もったいないシリーズ」を手巻き寿司や日配商品へ拡大する。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。