アサヒ飲料 緑茶飲料「颯」認知拡大へ 大型PETで量販チャネルも注力 爽快感伝えるコミュニケーション

アサヒ飲料は今年、発売2年目に入る緑茶飲料ブランド「颯」の認知拡大に取り組む。

その一環として今年は大型ペットボトル(PET)にも注力する。

このほど、取材に応じた川上隆之マーケティング本部マーケティング二部無糖茶グループリーダーは「初年度は、手に取っていただきやすい小型のパーソナル容器を中心に展開した。今後の定着を図るうえで、大型容器も無糖茶飲料には欠かせないため、今年以降は大型PETも伸ばしたいと考えている。大型容器が中心とする量販チャネルにも引き続き注力し、ブランド規模を拡大していきたい」と話す。

マーケティング本部の川上隆之氏(アサヒ飲料) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
マーケティング本部の川上隆之氏(アサヒ飲料)

昨年については「大規模なコミュニケーションで認知拡大に努めた。味わいについては既存の緑茶飲料とは異なる新しい味わいのため、お客様からは賛否両論あったが、だからこそ市場に一石を投じられたとプラスに捉えている」と振り返る。

コミュニケーションは爽快感を強調した点に手応えを得たことから、今年も継続していく方針。

「既存の緑茶の『老舗』や『癒し』というイメージとは異なる、アクティブで爽快感のある緑茶飲料というコミュニケーションを継続する。爽快感を求めるときに、真っ先に連想されるようなブランドにしていきたい。無糖茶飲料のなかで、一番強いレベルでアクティブさや爽快感を表現していく」。

今後の課題には認知拡大を挙げる。

「昨年も認知拡大には取り組んでいたが、今年で2年目という、まだ認知の低い商品。知っていただく、手に取っていただくということを進めていく。賛否両論のなかでも、好きになっていただける方が一定数いる手応えを感じているため、まずは知って飲んでいただきたい」と意欲をのぞかせる。