「キレートレモン」のゼリー飲料が続伸 女性層の支持拡大 「リフレッシュできて疲労感も軽減」の声 ポッカサッポロ

 ポッカサッポロフード&ビバレッジの「キレートレモンクエン酸2700ゼリー」(以下、クエン酸2700ゼリー)が2020年に機能性表示食品としてリニューアルして以降伸長を続けている。

 メインチャネルであるコンビニでの23年1-12月販売金額は前年比60%増を記録。今年の出足も同水準で推移している。

 20・30代女性層からの支持拡大と、コロナ禍の自宅療養時の飲用経験による新規ユーザーの獲得が好調要因。後者はゼリー飲料市場と同様の動きとなる。

 同商品は、ゼリー飲料が持つ小腹満たしニーズへの対応に加えて、クエン酸という健康価値を付与した点が特徴。疲労感軽減をヘルスクレームに掲げる。

 女性層からの支持拡大について、取材に応じた高井朋子マーケティング本部ブランドマネジメント部アシスタントマネージャーは「リフレッシュできて疲労感も軽減できるという点がこれまでになかった商品としてユーザーを獲得している。美容師や保育士として働いている方やアパレル関係の方からも、忙しい合間の食事代替として需要を獲得している」と語る。

 今後は、さらなる拡大を目指し、配荷拡大に取り組み、ゼリー単体のコミュニケーションを検討していく。

 「まだまだコンビニの売り場でも伸び代があると思っている。コミュニケーションについては、これまでゼリーの価値を伝える機会が少なかったが、お客様が増えていることを受けて、価値を伝える動画広告を考えている」と説明する。

 ゼリー飲料市場については、女性層の拡大に着目する。

 「市場が拡大し、様々な種類のゼリー飲料が出されて、どの商品が定着するのか見ている中で、女性向けの商品が少しずつ増えているのが気になっている。当社では女性向けの機能性表示食品を『キレートレモン』でしっかり提供していきたい」と述べる。