「わざわざグルメ」提案 ヤグチ 大阪見本市に600人

ヤグチは2月14日、第21回の「ヤグチ西ブロック大阪見本市」を大阪市のマイドームおおさかで開催した。基本的な対象地域は関西以西沖縄までの西日本全域で、大阪の外食店を中心に600人が来場した。

会場テーマは「スキル不要な簡単オペレーション。手間なく楽しいを演出する わざわざグルメ」とし、8社のメーカーが自社商品を使用した同グルメを提案した。

わざわざグルメとは、喫食者に料理の最後の工程を体験してもらうことでライブ感や自分好みを楽しめるメニュー。簡単で手間なく楽しいを演出し、単価増も狙う。

味の素は、「丸鶏がらスープ」を使用した「黒毛和牛の手巻き風キムパ」を提案。客が包むので調理の手間が軽減でき、手巻き寿司感覚で子どもも楽しめる。キユーピーはタルタルソースを使用したセルフタコスを提案。調理工程がないので、具材の準備のみで誰でも簡単にスピード提供できる。

また、プラントベース商品の試食提案のほか、冷凍素材商品として、水産、畜産、農産各分野の商品も紹介した。

会見した萩原啓太郎社長は、「当社の関西地区はまだまだ発展途上だが、インバウンド需要もあり力強さがある」と関西地区の状況を述べた。関西含む西日本地区の売上構成比は全社の約20%で、同地区の23年6月~24年1月の8か月累計売上高伸長率は、全国の14%増とほぼ同様の推移。今後については、「昨年は3月からマスク着用が個人の判断になるなどこれから売上ベースが上がってくるので、何もしなければ売上は下がる。顧客のニーズに応えることでわれわれの数値の獲得を目指していく」と語った。