関西はみそ消費アップに余地 関西味噌生販協議会

関西圏に拠点を置く味噌製造生産者と卸売業者で組織する関西味噌生販協議会は2月7日、賀詞交歓会をホテルグランヴィア大阪で開催し会員各社の代表者などが出席した。

冒頭、土屋勇蔵会長(ジャポニックス社長)は「小売販売の関西圏は関東圏に比べて伸長していないデータがあるが、その要因は人口動態ではないか。この4年の人口推移は関東圏0.1%増、関西は1.4%減。ここに1.5%の開きがある」と指摘。今後の関西については「みその都市別消費量は神戸の最下位を含め関西の都市は下位にある。だが、増やす余地が残っている」と各位に訴え、今後も幼稚園での食育イベントなど「味噌のPRを積極的に行っていく」と強調した。

来賓あいさつで満田盛護全国味噌工業協同組合連合会長は「農水省が掲げる30年度食品輸出額は5兆円。当会もその主力31団体に選ばれている。インバウンドで訪日外国人がまた日本食を食べたいと思ってもらえるなら、帰国後に需要が生まれる。味噌は世界に誇るスーパー調味料であると訴えていきたい」と強調した。

また、会員各位で、無添加表示問題の現状や進捗状況、価格改定の状況などを会員各社と情報共有をし、業界の底上げを図った。その後は新年懇親会が行われたほか、総会に先立ち講演会も実施された。