尾家産業は1月30日、「24春季提案会」の大阪会場をインテックス大阪で開催し、外食などの得意先約370社800人が来場した。尾家健太郎社長は今回の展示会について「目玉はベーカリー」とし、「ベーカリー強化で中食業態の底上げにつなげていく」と強調した。
同社の今期業績については、第2四半期(23年4~9月)は増収増益で、「第3四半期も順調」とし、「忘年会、新年会も好調で、外食と宿泊施設業態が特に好調」とした。
業態別売上高の予算比は中食が「少し足りていない」とするが、前年比は10%増となっている。
また、大阪、兵庫、和歌山の3府県の売上について管轄する小林治仁上席執行役員は「全社平均より3~4%上回る」とし、「インバウンド効果で大阪府下の外食全般と宿泊施設、地方のレジャー施設などが特に好調」とした。
展示会場は、ベーカリーと惣菜を連動させることで「外食目線でパン店のお手伝い」(小林氏)とし、パン店の顧客はまだ少ないものの、得意の外食の提案を合わせることで「パンに合う惣菜」を提案した。
惣菜では、メーカー各社が自社商品を使用したパンに合う惣菜を提案。カゴメは「蒸し鶏とイタリアン野菜のバジル和え」、マリンフードは「カップdeポテサラ~うにバター仕立て~」など、各社が新たな提案を実施した。
また、ベーカリーコーナーでは、もっちり感のある「湯種パン」の食べ比べのほか、試食も交えて成型冷凍パンなども提案した。