キーコーヒーのラッピングトラックが大活躍している。
昨秋、リブランディングして立ち上げた「KEY DOORS+(キードアーズプラス)」の市場定着を目的に、23年9月から全国のスーパー・量販店を順次訪問して試飲イベントを実施。引き合いが強く、今年2月、3月も既にスケジュールは埋まっているという。
2月1日発表した菊地恵一市場戦略部長は「KEY DOORS+」のこれまでのブランドコミュニケーションについて「一番好評で、非常に効果があったのがトラック施策」と総括する。
一番の効果に挙げるのが、導入店舗数の拡大。
「KEY DOORS+」は、200g以下容量帯のレギュラーコーヒーで売上No.1ブランドの「PREMIUM STAGE(プレミアムステージ)」をリブランディングしたもの。簡易抽出型コーヒー「ドリップ オン」シリーズなども新ブランドの傘下に置き統一を図った。
9月から11月の3ヵ月、前身ブランドと比較して導入店舗数は2割増を記録した。
アイテム別では主力となる真空包装(VP)商品の導入拡大が顕著だったという。
想定を超える試飲数でも手応えを得る。
当初想定は1日250杯だったが、1日700杯を超える日もあったという。
「トラックは最初、遠巻きに見られるが、一人の方が来られると徐々に人が集まってくる傾向にあった。無料の看板を掲げると物凄い数の人が集まるという状況で、非常に『KEY DOORS+』を認知できた」と振り返る。
今年、「KEY DOORS+」にリキッドアイスコーヒーと水出しコーヒーが新たに加わる。これに伴いラッピングトラックも4月から1台から2台体制に拡充するなどして活動を強化していく。
「フェスなどの各種イベントにも出向いてコーヒーを提供していきたい」と意欲をのぞかせる。
同社は「KEY DOORS+」を中長期的に育成していく方針。「最初の1、2年は配荷(導入)を拡大して3年目以降に回転(売上)を上げていく」との考えを明らかにする。