4.4 C
Tokyo
5.9 C
Osaka
2025 / 12 / 05 金曜日
ログイン
English
飲料系飲料ペットボトルコーヒーで定着が難しいとされる微糖の領域  「クラフトボス 甘くないイタリアーノ」がネーミングの妙で攻略の兆し
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

ペットボトルコーヒーで定着が難しいとされる微糖の領域  「クラフトボス 甘くないイタリアーノ」がネーミングの妙で攻略の兆し

 サントリー食品インターナショナルが昨年4月に発売開始した「クラフトボス」コーヒーシリーズの新商品「甘くないイタリアーノ」がペットボトル(PET)コーヒーで定着が難しいとされる微糖の領域を攻略しつつある。

 同商品はPETコーヒー市場でブラックとラテ以外の第3のカテゴリーがなかなか定着していないことを背景に、ブラックかラテかの2択に終止符を打つべく開発されたもの。

 コーヒーもミルクも満足感が得られつつも甘くないカフェラテを目指し、単に砂糖を減らすと味の総量が下がってしまうところを同社独自技術でカバー。乳の脂肪分の組成に近い植物性のべに花油で満足感の付与を実現した。

 トライアル獲得には「甘くないイタリアーノ」のネーミングの妙が奏功した。

 昨年12月取材に応じた川村崇SBFジャパン戦略企画部部長は「微糖」ではなく「イタリアーノ」を前面に押し出して商品・コミュニケーションを含めてやり切ったところトライアルからリピートにつながり定着の芽が出てきたという。
 ただし「微糖は激戦のカテゴリーであり、ブラックやラテに比べると盤石なポジションではないため、さらにテコ入れしていく」と気を引き締める。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点