1階の出入口から店内に入ると税別399円の西友人気No.1惣菜「だし香るロースカツ重」が出迎え、惣菜売場が広がる――。
「西友千歳烏山店」(東京都世田谷区)の1月18日オープン初日の光景だ。
同店は、1967年の開業から55年の歳月を経た22年1月に建物老朽化のため閉店。営業再開にあたり、単身世帯や20・30代が多いという地域特性を踏まえ、売場のレイアウトを大幅に変更した。
1階に、惣菜・飲料・冷凍食品(冷食)など即食需要に対応した商品を並べて「1階だけで完結できるようにした」(西友)。
2階では、生鮮品や調味料などを取り揃え食のこだわりニーズに対応していく。
目玉商品は、23年4月から本格展開している「食の幸」シリーズ。
「食の幸」は、バイヤーが、おいしさにこだわって選定し仕入れた生鮮食品。選定にあたっては、生産者・産地・品種・銘柄・生産(肥育・製造方法)などを基準としている。
「食の幸」のアイテム数は徐々に拡大し23年11月末で95品。水産・畜産・青果に留まらず、惣菜にも及ぶ。
惣菜は、こだわりのある原材料を西友独自の味付け・製造方法などを用いて開発されている。
同店の惣菜売場には、「食の幸」として、熟成うまリッチポークの下味に淡路島の藻塩を使用した「熟成うまリッチポークのロースカツ」や、北海道産男爵いもを使用した「野菜のうま味が深いポテトサラダ」が並び、生鮮売場では「栃木県産とちあいか」や「さつまいも(紅天使)」などが並ぶ。
惣菜は、川越食品流通センターや数店舗から同店に供給される。同店のバックヤードには半製品を加工する調理場が設けられている。