首都圏業務用食品卸協同組合は9日、東京・フォレストテラス明治神宮において新年賀詞交歓会を開催した。組合加盟の卸店トップやメーカー幹部など約150人が参加した。
白石俊彦理事長(イセヤ社長)は、「正月早々、能登半島地震で大きな被害が発生した。首都圏に暮らす私どもにとって他人事ではなく、心を痛めている。業務用市場はコロナ禍からの回復と値上げの浸透が進み、経済活動は正常化してきた。しかしながら、深刻化する人手不足や物流の2024年問題に対応していくためには、私ども中小卸もしっかりと利益を上げて、人材投資を進めていかなければならない。これまでは原材料価格の高騰による値上げが中心だったが、今年は人件費や物流費の上昇による価格改定も増えていくのではないか。適正利益をしっかりと確保し、職場環境や賃金の面でも、魅力ある業界にしていかなければならない」と語った。