果汁飲料市場に風穴開けた「サントリー天然水 きりっと果実」 一度飲むと買い続ける「圧倒的に高いリピート率」で好調維持

 サントリー食品インターナショナルが22年5月に発売開始したブランド初の果汁飲料「サントリー天然水 きりっと果実 オレンジ&マンゴー」が果汁飲料市場に風穴を開けて好調を維持している。

 昨年12月取材に応じた川村崇SBFジャパン戦略企画部部長は「『きりっと果実』は、圧倒的に高いリピート率を記録して当社の中味開発力に自信を深めることができた」と振り返る。

 同商品は、“果実の満足感”と“すっきりとした飲み心地”を追求した低果汁飲料で、開発にあたっては果汁が持つ栄養・健康価値に着目した。

 健康価値のある果汁飲料だが、100%果汁は、少し飲みにくさが出てきてしまうと判断。すっきりとした飲み心地との両立を図るべく、「サントリー天然水」が長年培ってきた“水源にこだわった清冽なおいしさ”のブランド資産を活用して低果汁に仕立てたところ、これが支持された。

 昨年は「きりっと果実」シリーズへと拡充すべく、3月に「オレンジ&マンゴー」のリニューアル発売に伴い「 ピンクグレープフルーツ&マスカット」を新発売した。
 この結果、「カニバリを起こすことなく伸長した。購入層は本当に幅広く、流入元も幅広い。シーンも特定されず“マチが広い”商品といえる」という。