ダイドーGHD ポーランドの飲料会社取得 海外事業拡大へ

ダイドーグループホールディングスは23年12月21日の取締役会で、ポーランド共和国の清涼飲料製造・販売会社「WosanaS.A.」の株式を100%取得し、子会社化することを決定した。株式取得完了日は24年2月29日を予定している。

Wosana社はポーランド国内で果汁飲料やミネラルウォーターなどの清涼飲料の製造工場を所有し、自社ブランドの製造・販売に加え、大手小売企業のプライベートブランドや他社飲料ブランドの受託製造を担っている。自動化ラインや複数のビジネスモデルを強みに安定的な利益を創出しており、22年12月期業績は円換算(1ズロチ=36.8円)で売上高107億8千800万円、経常利益は3億2千500万円。

また、ポーランドの直近10年間のGDPの年平均成長率が6%と持続的な経済成長を続けている背景もある。

ダイドーGHDは、「海外飲料事業全体の利益基盤強化が図れると判断した」とし、将来的には既存のトルコ飲料事業を中心としたグループ企業との協業やWosana社を足掛かりとした欧州への事業拡大の可能性を検討していく。