9.6 C
Tokyo
12.8 C
Osaka
2026 / 03 / 03 火曜日
ログイン
English
トップニュース2024年食品業界が始動 「経済の好循環に期待、サステナブルな発展を」國分会長
KNOWLEDGE WORK 20260303

2024年食品業界が始動 「経済の好循環に期待、サステナブルな発展を」國分会長

食品業界の幕開けを飾る、酒類食料品業懇話会主催による新年賀詞交歓会が5日、東京・水天宮のロイヤルパークホテルで開かれた。新型コロナが5類となり、制限のない開催は4年ぶり。懇話会会員企業をはじめメーカー、卸のトップら223社約800人が参加した。能登半島地震、羽田空港での航空機事故と大きな災害が発生し、困難に直面する年明けとなったが、食品・酒類業界の発展に向けて新たな年の飛躍を誓った。

主催者を代表してあいさつした國分勘兵衛会長(国分グループ本社会長兼CEO)は冒頭、「元日に能登半島で大きな地震があり、いまだに余震が続いている。翌日には羽田空港での航空機事故が発生した。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げる」と語った。

そのうえで昨年を振り返り、「コロナも5類となり、人流の回復とインバウンドの増加で日本経済は明るさを取り戻したようだ。企業の業績も好調で、株価も回復傾向にある。一方で、世界では紛争が続き、安全保障やサプライチェーンに大きな影響を与えている。わが国は資源やエネルギーを外国に依存しており、一日も早く平和が戻ることを願っている」とした。

中締めを務めた京谷裕副会長
中締めを務めた京谷裕副会長

食品業界を取り巻く環境については、「経済の好循環を促す政府の政策や人口動態・市場環境の変化もあり、私ども食品業界も今までのシェア競争の消耗戦から、サステナブルで持続可能な方向に舵を切ることができた」と手応えを示した。

さらに「(賃金上昇と経済の好循環の)流れを進めることが、わが国の活力となる。2024年も様々な課題が予想されるが、知恵を出し合い、協力し、サステナブルな方向が決して後戻りすることがないようにお願いしたい。昇り龍のごとく、業界が繁栄するよう、皆さまとともに力を合わせてまいりたい」と新たな年への期待を語った。

中締めでは京谷裕副会長(三菱食品社長)があいさつ。「年明けから心を痛める災害・事故が続いた。あらためて被災された方にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早く日常生活が取り戻せるように、業界としても支援していきたい」と語った。

今年の年男22人を代表してあいさつする升喜の升本正社長 (酒類食料品業懇話会主催 新年賀詞交歓会)
今年の年男22人を代表してあいさつする升喜の升本正社長

そのうえで、「羽田空港での航空機事故では海上保安庁の職員5人の尊い命が失われたが、あのような大惨事の中で奇跡的にも379人の乗員乗客が無事に脱出することができた。日頃からの訓練が大事であることを強く感じた。2024年は世界各国が選挙イヤーで、例年以上に予測できない1年になると覚悟している。そのような中でも私ども業界はライフラインである食の流通を担っており、サプライチェーンを決して止めてはならない。日頃からの備えを徹底し、この使命をしっかりと果たしていきたい」と力強く語った。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。