初売りに 35万人 西武池袋本店 食品は二ケタ増

そごう・西武は元日、西武池袋本店(東京都豊島区)の初売りを3年ぶりに規制を緩めて実施した。

前年比8%増の35万人が入店し、売上は6%増を記録。食品は二ケタ増、インバウンドも大幅に伸び幸先の良いスタートを切った。今年の食品福袋は約130ブランド・1万6千個(5%増)。21~23年は、来店客の密集を防ぐため別会場で販売していたが、今年は一部を除き地下の食品売場に戻した。家族や友人との集いに合わせた3~4人前サイズの迎春ケーキや手土産用の和菓子などがよく動き、食品フロアの売上は10%増と二ケタの伸長を示した。

西武池袋本店 銭丸敬雄販売促進部長  - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
西武池袋本店 銭丸敬雄販売促進部長

正月を目的に来日した観光客が数多く来店し、インバウンド客数は150%増。旅行手土産用の菓子や円安を受けた高額品の購入が目立ち、免税売上100%増と大きく伸びた。海外SNSでの初売り告知の効果もあったものとみられる。

イベントでは、七福神の扮装をした従業員らが一斉にマスクを外すパフォーマンスも行い、初売りのテーマである「笑顔」とともに“コロナ後”を印象付けた。鎌倉銭洗弁財天の銭洗水で清めた「開運招福銭」1千人分が配布開始からわずか5分でなくなるなど活気あふれる初売りとなった。

そごう・西武池袋本店販売促進部の銭丸敬雄部長は「昨年、お客様をはじめ各方面にご心配をおかけした際、励ましや応援の言葉を多くいただいた。改めて感謝申し上げたい。これから店舗改装を控えているが、時代に合った姿でお客様のニーズと期待に応え続けたい」と話した。