アサヒ飲料「差別化しにくい水の差別化」に手応え 白湯とシンプル&エコの容器が牽引して「おいしい水」1-11月13%増

アサヒ飲料は今年、「おいしい水」ブランドで差別化しにくいミネラルウォーターのカテゴリーで差別化の手応えを得る。

「おいしい水」の1-11月販売数量は前年同期比13%増の1748万ケースを記録。

12月5日取材に応じたアサヒ飲料の米女太一社長は「なかなか差別化できない水(ミネラルウォーター)をどう差別化するかということをずっとマーケティングで検討し、ようやくラベルレスやシンプルecoラベルで非常に商品としての特徴が出せるようになった」と語る。

アサヒ飲料の米女太一社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
アサヒ飲料の米女太一社長

2022年11月に発売開始した白湯(さゆ)「おいしい水 天然水 白湯」もブランドの成長に貢献した。

同商品は、「おいしい水 天然水」と同じミネラルを含む地層を通ったミネラルウォーターを使用しそれを温めたもの。

同社によると“ノンカフェインで助かる”“シンプルにおいしい”“夏場でも販売して欲しい”などの様々な声が寄せられ好評を博している。

白湯の飲用経験率は年々増加しており、女性だけではなく、男性の飲用経験率も増加。

「おいしい水 天然水 白湯」も購入者の約4割が男性となっており、2023年4月末までの累計販売本数は同社販売計画の約3倍を記録したという。

好評を受け、中味が冷めにくい不織布素材の保温ラベルを採用してリニューアルを行い9月19日から通年販売している。

「白湯も、差別化しにくい水をますます差別化していけるような商品に育てていきたい」と意欲をのぞかせる。