逆光線(コラム)思い描いた未来
カナエ モノマテリアルパッケージ

思い描いた未来

かつて「ドラえもん」で描かれた未来では一般家庭にテレビ電話が普及し、互いに顔を見ながら通話するのが当たり前になっていた。あれは据え置き型の専用機だったと記憶するが、いまやそれは手のひらに収まる汎用機として実現した。ただ電話は今も音声通話が主流。考えてみれば、そのほうが何かと好都合なのであった。

▼「人類の進歩と調和」をテーマに掲げた前回の大阪万博が開催されたのが1970年。それから技術は飛躍的に進んでも、人類が進歩や調和を果たせたかといえば…。東京五輪、国葬に続きまたも「やる、やらない」でもめる25年の大阪万博にも、十年いや「五十年一日」の感を強くする。

▼パビリオン着工の遅れや一部参加国の撤退から開催も危ぶまれる万博だが、そもそも何のための開催なのか。「いのち輝く未来社会のデザイン」を掲げながら、建設に従事する労働者を残業規制の例外扱いしようとする暴論も飛び出す始末だ。

▼単なる「昭和の成功体験の再現」であれば、もはや開催意義はない。札幌招致に失敗した五輪もしかり。あの頃思い描いた未来は、あの頃の発想の延長線上にはないはずだ。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。